耐性・依存と離脱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 01:27 UTC 版)
「ベンゾジアゼピン」の記事における「耐性・依存と離脱」の解説
ベンゾジアゼピン系薬物の慢性的な使用における主な問題は、耐性と身体依存の形成である。耐性は薬理作用の減少として生じ、ベンゾジアゼピンの鎮静、催眠、抗てんかん、また筋弛緩作用に対して比較的急速に形成される。抗不安作用への耐性はよりゆっくりと形成され、4〜6か月以上の継続的な使用において有効性が継続するという証拠ほとんどない。一般に、健忘作用に対する耐性は生じない。しかし、抗不安作用に対する耐性については議論があり、ベンゾジアゼピンが効力を保つといういくらかの証拠と、高い頻度で耐性が生じることを示す論文のシステマティック・レビューによる反証や、長期的な使用により不安が悪化するといういくつかの証拠が存在する。いくらかの証拠は部分的な耐性は生じないことや、記憶障害は投与から90分以内であることを示唆している。
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