織りの技法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 14:55 UTC 版)
キリムは、縦糸と横糸を交互にきつく織り込むことにより作られており、パイルのない平らな表面ができる。キリムの織り方はタペストリーの織り方であり、技巧の面からいうと、横糸が表面に出る平織り、すなわち平行な横糸が下側にきつく引っ張られることで、垂直な縦糸が見えなくなるような織り方である 色の境目に達すると、横糸は境目から折り返される。もし色の境目が垂直な一本線となる場合には、2つの異なる色の境目部分には垂直なスリットが形成される。このため、キリムのほとんどは「スリット織り」の織物に分類される。これらのスリットは、幾何学模様を強調した、非常にくっきりしたデザインを作り出す効果を有するため、コレクターはこれらのスリットを好む。インターロックのように、スリットを避ける織り方をした場合、デザインはよりぼやけたものとなる。 横糸は、視覚的デザインや色の効果を有するもので、ほとんどの場合ウールである。これに対し、見えなくされる縦糸は、ウールの場合もコットンの場合もある。縦糸は織物の端部分でのみ見えるようになっており、フリンジを形成している。フリンジは通常の場合、織物が緩んだりほどけたりすることのないよう、束ねられている。
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