緯書に見える顔徴在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 09:32 UTC 版)
「春秋演孔図」には「ある時、孔子の母顔徴在は、大沢の堤に遊んで昼寝をしていた。すると夢に黒帝の使者が現れ、黒帝がお呼びだという。黒帝のもとに誘われた彼女は、夢の中で黒帝と交わる。そして黒帝は、お前は必ず空桑の地で子を生むだろうと告げる。夢から覚めると彼女は既に懐胎しており、果せるかな曲阜の南、空桑の地で孔子を出産した。」とある。「論語譔考」には「叔梁紇と徴在は尼丘山に祈り、黒龍の精に感じて、以て仲尼を生む。」とある。これについて浅野祐一氏は「緯書は、聖母マリアの処女懐胎に類する生誕神話を捏造する方策により、孔子を神秘化するとともに、感生帝の一人に仕立て上げて、孔子に王者の資格を与えんとした」としている。
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