線形代数におけるマトロイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 04:53 UTC 版)
「マトロイド」の記事における「線形代数におけるマトロイド」の解説
Eを体上の行列の列集合、その体上で線形独立である列の集合をFとするとき、(E,F)はマトロイドとなり、ベクトルマトロイド (vector matroid)と呼ぶ。マトロイドが同等の体K上のベクトルマトロイドとして記述できるとき、表現可能であると呼ばれる。任意の体上で表現可能なマトロイドを正則マトロイド(regular matroid)と呼び、位数2の有限体上で表現可能なマトロイドを2値マトロイド(英語版) (binary matroid)と呼ぶ。これらは、 マトロイド ⊃ 2値マトロイド ⊃ 正則マトロイド ⊃ グラフ的マトロイド という包含関係が成り立つ。一方で、Fanoマトロイドは、2値マトロイドであるが(実数体上では表現できないため)正則マトロイドではない。また、Vámosマトロイド(英語版) (Vámos matroid)は、任意の体上で表現できないマトロイドの最も簡単な例である。
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