経木の準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:37 UTC 版)
大松明の製作に先立って、大松明の外側を覆う経木の準備が行われる。経木に使用される木材はアカマツであり、上吉田地区東隣にある新屋地区の堀内経木店が納めている。経木製造の規格は、長さ1尺7寸、幅4寸が主なものであるが、この他にも2種類、計3種類の規格がある。なお、ここで使用されるのは曲尺(かねじゃく)であり、1尺はおよそ30.3センチメートルである。タイマツ製作のための機械は「ムキの機械」と呼ばれ浅間神社が所有者であるが、この機械はタイマツ製作以外には使用されないので、現在は前任者から引き継いだ堀内経木店が預かっている。1尺2寸から3寸に切った赤松の外皮を、手剥きの道具で剥いた後、ムキの機械を使用して経木にする。経木を30枚から50枚に重ねて、マルノコと呼ばれるノコギリで5寸幅に裁断すると経木は完成し、大松明製作まで保管される。
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