経営悪化による公社の解散
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 16:01 UTC 版)
「湯殿山 (山形県)」の記事における「経営悪化による公社の解散」の解説
湯殿山スキー場は、近年、利用客の減少で経営が悪化し、湯殿山観光開発公社は、以前リフトの新設(1994年)等のためにした借入金(鶴岡市から3000万円、JA庄内たがわから1億1396万円)の返済に窮することとなった。このため、公社は、自らを解散して、筆頭株主である鶴岡市にスキー場の運営を引き継ぐことを検討し始めた。その結果、2013年11月22日、鶴岡市の朝日中央公民館で開催された公社の臨時株主総会にて、2014年夏までに資産や負債を整理して解散を行うために、鶴岡簡易裁判所に、債権者である鶴岡市とJA庄内たがわとの調停を申し立てることが決議された。 鶴岡市長は、公社の解散決定を受け、2013年11月25日の定例記者会見で、市が施設や土地を買い取る意向を明らかにした。市が負債を清算すれば、経営は安定する見通しだという。なお、鶴岡市などによると、スキー場は国有地に存在するため、廃業すれば原状復帰等のために20億円近い費用がかかるという。 2014年3月20日、鶴岡市は、鶴岡簡易裁判所が示した、債務者・湯殿山観光開発公社と、債権者・市及びJA庄内たがわとの調停案を受け入れることを決め、市議会3月定例会で関連議案が可決され、4月17日に調停が成立することとなった。 この調停案は、公社の資産を市に売却するなどして、市からの借入金全額と、JA庄内たがわからの借入金の一部とを返済し、そのうえで、市がJAと損失補償契約を結び、市がJAからの借入金の残額を弁済するというものだった。 公社は4月下旬の臨時株主総会にて、解散の承認と清算人の選任を行い、夏に解散する予定となった。
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