糖尿病治療への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/24 22:11 UTC 版)
2013年5月29日、京都大学再生医科学研究所の角昭一郎らが、「膵臓内でインスリンを分泌するランゲルハンス島の細胞を、骨髄から取り出した幹細胞と融合させ、生体内で効率的に働かせる動物実験に世界で初めて成功した」と発表した。角昭らのグループは、細胞増殖などの能力に優れた大腿骨の骨髄由来の幹細胞と膵島細胞とを並べて電気刺激を与えて融合させ、インスリンを分泌できないラットに移植した。その結果、通常の膵島移植の半分の量の融合細胞を移植しただけで、血糖値が低下する効果が出ることが確認され、移植後3カ月間、血糖値が徐々に低下したことから、融合細胞が生体内で増殖したと考えられるという。角昭は「膵島から融合細胞を作製し、それを移植するという新たな手法につながる可能性がある」と話している。
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