節足動物などの鉤爪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 16:17 UTC 版)
昆虫などの節足動物において、付属肢(関節肢)の先端にある鉤状の小突起は鉤爪とも呼ばれる。先端の肢節(跗節 tarsus)にあることから、英語では「tarsal claw」と呼ぶ。体表のクチクラが特に肥厚・伸長したもので、物を引っ掛けるのに便利で移動・攻撃・防御などに用いる。一般的には1本あるいは1対の構造となっているが、クモのように3本あって糸を編むのに用いる例外もある。 節足動物に近縁で、同じく汎節足動物である有爪動物(カギムシ)・緩歩動物(クマムシ)・葉足動物のそれぞれの脚(葉足)の先端にも似たような鉤爪が見られる。これらは原則として1対だが、有爪動物以外では1本や3本以上の例もある。真クマムシ綱の緩歩動物は、1対の鉤爪が二股になって4本に見える。
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