笹倉温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/07 14:43 UTC 版)
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龍雲荘
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温泉情報 | |
所在地 | 新潟県糸魚川市大平5804 |
座標 | 北緯36度59分08.9秒 東経138度01分06.4秒 / 北緯36.985806度 東経138.018444度座標: 北緯36度59分08.9秒 東経138度01分06.4秒 / 北緯36.985806度 東経138.018444度 |
交通 | ETR梶屋敷駅より路線バスで約25分 |
泉質 | 炭酸水素塩泉 |
泉温(摂氏) | 55 °C |


笹倉温泉(ささくらおんせん)は、新潟県糸魚川市大平(旧越後国)にある温泉[1]。新潟焼山の北麓に位置し、妙高戸隠連山国立公園および糸魚川ジオパークの区域内にある。
泉質
- 源泉は3本[3]。
源泉 | 温度 | 湯量(毎分) |
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龍雲の湯 | 53℃ | 75L |
薬師の湯 | 63℃ | 114L |
千寿の湯 | 50℃ | 60L |
温泉街
糸魚川市早川谷の最奥部、標高460メートルの山間部に位置。日本秘湯を守る会会員である「龍雲荘」だけが営業している一軒宿の秘湯。
付近には早川が流れるほか、辺りは一面の棚田に囲まれている。
やや下った地点には焼山温泉が存在した(2019年以降休業)。
歴史
江戸時代 享保年間 - 宋林寺(糸魚川市砂場)本尊の薬師瑠璃光如来の霊示により発見されたと伝わる。
1926年(大正15年)12月5日 - 開湯式を挙行した。[4]
1939年(昭和14年)10月 - 黒部川電力が温泉の権利・施設を買収。早川における将来の発電所建設基地として利用する為であり、自炊部を地元住民に開放したほか、後に従業員の保養所とした[5]。
1981年(昭和56年) - 子会社の黒電興業により保養所を一般に開放。1989年など増改築を重ね、現在の旅館「龍雲荘」となった[6]。
なお、現在敷地内には薬師堂の他、お湯掛け薬師があり、柄杓で一杯を薬師像に掛け、もう一杯を飲み祈ると霊験あらたかといわれる。
周辺
日本三百名山や糸魚川ジオパークのジオサイトである新潟焼山への登山基地の一つでもある。 新潟県が公表している山のグレーディングによると、笹倉温泉登山口から山頂までのルートの体力度は「6」(1 – 2泊以上が適当)、技術的難易度は「C」(地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要)とされている。
- 笹倉温泉 - (林道焼山線) - ゲート - 展望台 - 大曲 - 大谷 - 地獄谷 - 坊々抱岩 - 富士見峠分岐 - 泊岩 - 焼山
アクセス
公共交通機関
自動車
関連項目
- 妙高戸隠連山国立公園
- 糸魚川ジオパーク
- 黒部川電力 - 1939年に当地を発電所建設基地として買収。戦況の悪化による延期を経て、1977年、下流地点に笹倉第二発電所を建設した[5]。
- 焼山温泉 - やや下った地点に存在した一軒宿の温泉。2019年以降営業休止。
脚注
- ^ “温泉地詳細[笹倉温泉 | 日本温泉協会]”. 一般社団法人 日本温泉協会 ~温泉名人~. 2025年7月23日閲覧。
- ^ “龍雲荘 - 日本秘湯を守る会 公式Webサイト”. 日本秘湯を守る会. 2025年7月23日閲覧。
- ^ a b “温泉 | 新潟県糸魚川市の温泉旅館 笹倉温泉 龍雲荘”. www.sasakura-onsen.com. 2025年7月23日閲覧。
- ^ 『糸魚川市史 昭和編 年表・索引』(2007年3月31日、糸魚川市発行)6ページ。
- ^ a b “黒部川電力の100年ダイジェスト版”. 黒部川電力株式会社. 2025年7月23日閲覧。
- ^ 『全国温泉大事典』(1997年12月18日、野口冬人著、旅行読売出版社発行)426ページ。
- ^ “糸魚川バス 平成31年4月1日改正時刻表”. 頸城自動車グループ. 2019年8月31日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
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