第IIb相臨床試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 03:20 UTC 版)
「メチルチオニニウム」の記事における「第IIb相臨床試験」の解説
2014年に公表された第IIb相臨床試験には英国とシンガポールから321名の軽度・中等度アルツハイマー病患者が登録され、50週間に渡り投薬された。患者は、1)69mg/日、2)138mg/日、3)228mg/日、4)偽薬 の4群に振り分けられた。投与開始後24週での評価スケール(Alzheimer's Disease Assessment Scale-cognitive subscale:ADAS-cog)は、中等度に対する138mg/日群のみ有意に症状の進行が抑制されていた。一方、脳血流量をSPECTイメージングで確認した結果、軽度に対する138mg/日群のみ有意に血流低下が抑制されていた。 偽薬群を152mg/日に切り替えて50週まで投与を継続した結果、152mg/日群ではADAS-cogの悪化を防ぐ事はできなかった(スケールは有意に悪化)が、軽度・中等度に対する138mg/日群のみスケールの悪化が有意ではなく、旧偽薬群(152mg/日群)との有意差がついた(悪化を有意に抑制した)。
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