第4,5章最古層説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 16:42 UTC 版)
「スッタニパータ」の記事における「第4,5章最古層説」の解説
20世紀前半にリス・デイヴィッズや、Bimala Churn Law は、スッタニパータの中でも4,5章は特に古いと考えた。以下の理由による。 小部内の注釈書義釈(ニッデーサ)はほぼ4,5章のみの注釈である。1-3章はその後にまとめられた可能性がある。 紀元前のパーリ語仏典中に、4章「アッタカヴァッガ」、5章「パーラーヤナ」などという書名の引用はあるが、「スッタニパータ」という書名の引用はない。 前田惠學は4,5章について、 古代ヴェーダ語の語形が現れることが多い。 使われているヴァッタという韻律は古い。 の点からも4,5章はスッタニパータの中でも最古層であると主張した。 この説はその後、1-3章と4,5章に使われる述語の違いなどからも確認され、現在定説となっている。なお4章と5章のどちらが古いかについては定説はない。
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