第22番(第11番)ニ短調 作品9-4, Hob. III:22
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この弦楽四重奏曲集の中で最初に作曲された作品であり、また同時に、ハイドン最初の短調の弦楽四重奏曲でもあり、同時期に書かれた短調の交響曲と共通点の多い、きわめて深刻な音楽になっている。モーツァルトが1773年に作曲した『弦楽四重奏曲第13番 ニ短調 K. 173』(ウィーン四重奏曲第6番)のメヌエットの出だしはこの曲のメヌエットと非常によく似ている。 第1楽章 モデラートニ短調、4分の4拍子、ソナタ形式。 第2楽章 メヌエット - トリオニ短調 - ニ長調、4分の3拍子。 ニ短調の主部とニ長調のトリオ部からなり、トリオ部ではヴィオラとチェロには休符が書かれており、第1と第2ヴァイオリンのみで演奏する。また、トリオ部の第1ヴァイオリンには重音奏法を用いており、高度なテクニックが要求される。 第3楽章 アダージョ・カンタービレ変ロ長調、2分の2拍子、ソナタ形式。 第4楽章 プレストニ短調、8分の6拍子、ソナタ形式。 対位法的な楽章である。
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