第1楽章 アルプスの山中を彷徨うマンフレッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 15:41 UTC 版)
「マンフレッド交響曲」の記事における「第1楽章 アルプスの山中を彷徨うマンフレッド」の解説
Lento lugubre - Più mosso (Andante) - Moderato con moto - Andante - Andante con duolo 構造としては長大な序奏とソナタ形式でいう提示部、およびコーダからなる。曲はアンダンテ・ルグーブレ、4/4拍子で“悲しげに”開始される。マンフレッド主題がバス・クラリネットとファゴットでイ短調で提示され、これが曲全体を支配する。序奏後半に入るとピウ・モッソ(アンダンテ)、ロ短調となり、クライマックスに達する。第111小節のモデラート・コン・モートからは提示部の第1主題に相当するが、冒頭の主題で既に暗示されていたものである。第2主題はアンダンテ、3/4拍子となりロ短調で第1句(アルタルテの主題)が、第2句が嬰ヘ短調で提示されると、第2主題の2つの要素により展開的な楽想の部分に入る。第289小節からコーダに入り、冒頭の主題が“悲しみをもって"回帰し、強烈なクライマックスを作って締めくくる。
※この「第1楽章 アルプスの山中を彷徨うマンフレッド」の解説は、「マンフレッド交響曲」の解説の一部です。
「第1楽章 アルプスの山中を彷徨うマンフレッド」を含む「マンフレッド交響曲」の記事については、「マンフレッド交響曲」の概要を参照ください。
- 第1楽章 アルプスの山中を彷徨うマンフレッドのページへのリンク