笠伏せ
読み方:かさぶせ
- 〓凸の態度を云ふなり。文政二年の東里山人著『傾城客問答』に餌差の口上に擬せし戯文あり。「一つ鵯、二つ梟、三つ木兎、四つ夜鷹、夜鷹といふ鳥は、日さへ暮れれば、あつちの隅ぢやごそごそ、こつちの隅ぢやごそごそ、こいつ差いてくりよと、竿さしのべたが、竿は短し、笠ぶせでやりてくれりよ、テンテレツル、テンツルテン」此夜鷹とは昔の辻淫売婦を云ふなり。笠ぶせとは雀を捕ふる一法に笠伏せと称することあるにかけたるなり。
- 笠伏。性交姿勢の一法。男仰女俯の方法。「茶臼」に同じ。文政二年東里山人著「傾城客問答」に「一つ鵯二つ梟三つ木兎四つ夜鷹といふ鳥は日さへ暮れればあつちの隅ぢやごそごそこつちの隅ぢやごそごそこいつ差いてくれりよと竿さしのべたが竿は短し笠伏せてくれりよ、テンテレツルテンツルテン」とあり。笠伏せといふ雀を捕ふる一法に擬せしものならん。
- 『兎園小説』に閨中の隠語として載せたり、御法の一つにて今いふ茶臼なり。
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