空飛ぶ戦艦とは? わかりやすく解説

空飛ぶ戦艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/23 08:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

空飛ぶ戦艦』(そらとぶせんかん)は、1966年東宝が企画した特撮映画[1][2][3]。諸般の事情で製作されずに終わった。

企画から製作中止まで

円谷英二がかねてから暖めていたアイデア「空中戦艦」をもとに関沢新一の書いたプロット集を経て、1966年には関沢による第1稿(全126ページ)まで製作が進行した[3]。共作は和田嘉訓だったが第2稿が存在せず、第1稿で製作が中止されたと考えられる。

ストーリー

アマゾンに本拠地を持つ秘密結社「NOO」が、世界征服のために破壊工作を開始した。世界各地にNOOの潜水艦が現れる中、世間に認められないまま死んでいった科学者の娘が率いる国際連合宇宙海軍所属の万能戦艦「スーパーノア」は、NOOを迎え撃つ。

影響

「世界征服をたくらむ秘密結社を空飛ぶメカが迎え撃つ」というプロットは、後に円谷プロダクションが製作した特撮テレビドラマ『マイティジャック』に受け継がれた[2][3]。また、すでに小松崎茂轟天号可変翼を追加したような空中戦艦「スーパーノア」のデザイン画を描いており[3]成田亨が「空中戦艦」のデザイン画を描き起こしていた。大艦巨砲主義以降のミサイル万能主義時代の戦艦として、砲塔を廃したうえで艦橋も流線型化したデザインは、後に『ウルトラセブン』のウルトラホーク1号に流用されたほか[3]、『マイティジャック』のマイティ号にも流用されている[1]

書籍『ゴジラ画報』では、映画『緯度0大作戦』についても本作品からの影響を指摘している[4]

予定されていたスタッフ

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c ゴジラ大全集 1994, p. 73, 「未発表企画あれこれ」
  2. ^ a b c ゴジラ画報 1999, p. 115, 「special column1 幻の未撮影台本発掘シリーズ1 『空飛ぶ戦艦』(1966年10月企画)」
  3. ^ a b c d e 超常識 2016, pp. 232–233, 「Column 幻の東宝特撮映画を追え!」
  4. ^ ゴジラ画報 1999, pp. 151–152

参考文献





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「空飛ぶ戦艦」の関連用語

空飛ぶ戦艦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



空飛ぶ戦艦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの空飛ぶ戦艦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS