積分記号とは? わかりやすく解説

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積分記号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 05:49 UTC 版)

積分記号(せきぶんきごう、英語: Integral symbol)は、アルファベット s を縦方向に長くした記号であり、積分を表す演算子である。s は和を意味する。

正式な名前は定められていないが、本稿では習慣上呼ばれている「積分記号」とする(他の呼び方については「呼び方」を参照のこと。)。

概要

積分記号はドイツの数学者のゴットフリート・ライプニッツによって17世紀末に発表された。長いs(ſ)を変形させた記号である。s はラテン語 summa 由来とされ[1]、これは英語の sum、日本語の和に相当する。この語源は総和記号 Σ と同様である。

この記号はSの形を上下に伸ばした形を書く場合と、斜めに寝かせたものとがある。

定積分の場合は、積分記号の右下に下端を書き、右上に上端を書く(下に下端、上に上端を書くこともある)。あるいは、積分記号の右下に積分領域を書く。

  • 使用例(関数
    資生堂のロゴ。Sの字体が積分記号に類似している。
    • 無声後部歯茎摩擦音(ʃ) - 舌を後部歯茎に接近させて調音される無声の摩擦音を示す記号。
    • f字孔 - ヴァイオリンなどの弦楽器に開けられたサウンドホールの形状。fの横棒は非常に小さいため積分記号に見える。楽器によっては横棒が省略され積分記号と変わらないものもある。
    • 積分記号に類似した字体のS - 資生堂のロゴなど。

    二重積分記号

    二重積分に用いられる記号で、積分記号を2つ並べた記号である。

    • 使用例(集合
英語の数学書においては、積分記号は右傾している
  • ドイツにおける記号は直状となっている
  • ロシアにおける積分記号は左傾している(ドイツ式記号もしばしばロシアの書物に見られる)
  • 数研出版の出版物・プリント制作ソフトの積分記号,下端と上端が揃うため見た目が綺麗である。
  • 他の相違点は定積分における上下端の位置である。英語の書物においては、上下端は積分記号の右に位置する:





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