積読
積読
(積ん読 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/23 10:33 UTC 版)
積読、積ん読(つんどく)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である[1][2][3]。
概要
「積んでおく」と「読書」の混成語であるとともに、「積んでおく」の転訛「積んどく」にも掛けている[4]。
この言葉が生まれたのは明治時代だとされるが[4]、『書物語辞典』(古典社 1936年発行)に「江戸時代すでに朗読・黙読・積置を書の三読法と称した」とあるように[5]、概念自体は「積読」という言葉が誕生する以前からあったものと思われる。
考案者は田尻稲次郎や和田垣謙三など諸説ある[6][7]。普及時期は不明であるが、1879年の小雑誌『東京新誌』に「ツンドク家」「ツンドク先生」の記述があることが確認されている[8]。他にも内田魯庵の随筆『ツンドク先生礼讃』のように、明治から昭和初期には仮名で「ツンドク」と表記されていた[9][10]。室山まゆみの漫画『あさりちゃん』の単行本第8巻(1982年)にも「積ん読」として、同様の意味で登場している。
ビブリオフィリアやビブリオマニアなどの類義語は存在するが、日本語以外で同様の概念・習性を表す言葉はなく、2010年代に「tsundoku」として英国などで広まった[4]。エラ・フランシス・サンダースによる『翻訳できない世界のことば』でも「木漏れ日」「わびさび」などと共に、多国語ではニュアンスをうまく表現できない言葉として紹介されている[11]。
派生表現
積読から派生して、ゲームソフトやプラモデルにおいても同様に、購入してプレイ、組み立てをしていないで積んでいるものをそれぞれ積みゲー[12][13]、積みプラ[14][15] と表現される。
脚注
- ↑ Brooks, Katherine (March 19, 2017). “There’s A Japanese Word For People Who Buy More Books Than They Can Actually Read”. The Huffington Post. 2017年10月16日閲覧.
- ↑ Tobar, Hector (July 24, 2014). “Are you a book hoarder? There's a word for that”. Los Angeles Times. 2017年10月16日閲覧.
- ↑ “Tsundoku: The art of buying books and never reading them”. BBC News. 2018年7月30日閲覧。
- 1 2 3 ““Tsundoku,” the Japanese Word for the New Books That Pile Up on Our Shelves, Should Enter the English Language”. Open Culture. July 24, 2014. 2017年10月16日閲覧.
- ↑ 書物語辞典 3頁 訂正表
- ↑ 雑誌『學燈』第54号(1901年)で田尻北雷「書籍つんどく者を奨説す」を紹介。参考:丸善100年史 (PDF)
- ↑ 書物語辞典 99頁 古典社 1936年
- ↑ 森銑三著『閑読雑抄』
- ↑ 『紙魚繁昌記 魯庵随筆』内田魯庵
- ↑ 日米タイムズ 1925年10月30日号
- ↑ エラ・フランシス・サンダース 著、前田まゆみ 訳『翻訳できない世界のことば』創元社、2016年4月、90-91頁。 ISBN 978-4422701042。
- ↑ ねこまち中華街 (2023年10月29日). “社会人が積みゲーを消化するにはどうすれば良いか考えてみた(インディーゲーム編)”. note. 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “超個人的な積みゲー消化術” (2022年5月6日). 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “積みプラに罪悪感は不要|52歳おっさんが語る、積む理由とワクワクの正体” (2026年4月19日). 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “積みプラは罪プラじゃない。でも積み場所に悩まされるって話” (2024年9月23日). 2026年9月23日閲覧。
関連項目
外部リンク
「積ん読」の例文・使い方・用例・文例
- 彼はよく本を買うが積ん読だ.
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