秋山勝彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/28 17:20 UTC 版)
この存命人物の記事には検証可能な出典が不足しています。(2013年2月)
|
秋山 勝彦(あきやま かつひこ、1959年4月11日 - )は、日本の音楽家。
来歴
1979年1月1日、大学浪人中に平沢進らとP-MODELを結成。元々前身バンドであるMANDRAKEのファンであり、後期にはローディーとして出入りしていた。
1980年11月、P-MODELを脱退。[1]
1982年、日本大学歯学部に入学するも、1985年に中退。
1983年、LIZARDのモモヨ(管原庸介)とのユニット「夢幻会社」を結成。
1989年、泉水敏郎らとHERE IS EDENを結成。翌年には三宅裕司のいかすバンド天国に出演。
1990年、ことぶき光などとともに平沢進のソロ活動にサポートで参加。[2]翌年、P-MODELの解凍(活動再開)と共にキーボーディストとして復帰。1993年にP-MODELの“待機”に伴い脱退。[1]
1998年にHERE IS EDENは解散。その後は本名もしくは「after the rain」名義でソロ活動。[3]
2010年、当時放送されていたかきふらい原作のアニメ作品「けいおん!」に自身の名がモデルのキャラが登場していた事から、田井中律のドラムスティックを購入しブログに掲載。[4]
2018年より秋山×藤掛Duo”Radical Will名義でTwitterを開始したが2019年8月にアカウントが凍結。その後に再度開設し、akiyama名義でTwitterを開始、ソロライブなどの告知なども行っている。
人物
P-MODEL結成前に阿媚叫喚というバンドでキーボードを担当していたが、P-MODEL加入にあたり、キーボードの続投を求めた田中靖美の意向で未経験のベースを担当することになった。その後平沢ソロのサポートやHERE IS EDEN、亀有タワーズではギターを担当し、ソロ活動では全ての楽器を一人で演奏するマルチプレイヤーとなっている。
HERE IS EDENまでは派手なライブパフォーマンスを好み、平沢のサポートや解凍期のP-MODELに於いてもマラカスを持って半裸で踊り狂う、ステージ中を動き回る、曲の最後にシンセを蹴飛ばすといった奇天烈な事をしていた。
80年のP-MODELの脱退について、平沢進は「ステージに向かう姿勢に大きな隔たりが出てきた」と話しており、本人も「調子に乗っていたらクビになった」と話している。この頃P-MODELは過熱するテクノポップブームへの危機感を持った平沢・田中の意向で、音楽性やパフォーマンスを「POTPOURRI」以降のヘヴィでストイックな路線へ変更しつつあり、ロック寄りのパフォーマンスを続ける秋山とは溝が生じていた。解凍P-MODEL期に行われたインタビューでは、1980年のP-MODELの脱退について「大学受験に専念するようになり、バンドで活動をする余裕がなくなったため」と明かしていた。秋山勝彦と高橋芳一のユニット「CROSS」のライブのMCで、クビになった本当の理由を明かしている。
使用楽器
- ベース
- エピフォン・ニューポート・ベース - 佐久間正英より譲り受けたもの。P-MODEL在籍時のほとんどで使用。
- ギブソン・サンダーバード
- フェンダー・ジャズベース - ソロ活動で使用。
- ギター
- ギブソン・ファイヤーバード
- VOXマークⅥ
- フェンダー・ストラトキャスター
- キーボード
ディスコグラフィー
P-MODEL
- 「IN A MODEL ROOM」(イン・ア・モデル・ルーム、1979年8月25日)
- 「美術館で会った人だろ」(ART MANIA、1979年7月25日)
- 「KAMEARI POP」(1979年12月25日)
- 「LANDSALE」(ランドセル、1980年4月25日)
- 「ミサイル」(MISSILE、1980年5月25日)
- 「P-MODEL」(ピー・モデル1992年2月26日)
- 「BITMAP 1979-1992」(VHS・LD版:1992年9月2日 再発:2000年8月)
- 「Errors of P-MANIA!」(1993年)
- 「big body」(ビッグ・ボディ、1993年3月25日)
- 「PAUSE」(1994年5月25日)
- 「demo」(1994年5月25日)
- 「VIRTUAL LIVE-1 Live at Roppongi S-KEN Studio 1979」(1999年7月6日)
- 「VIRTUAL LIVE-2 Live at Shibuya Nyron100% 1980」(1999年10月25日)
- 「太陽系亞種音」(2002年05月10日)
- 「GOLDEN☆BEST P-MODEL「P-MODEL」&「big body」」(2004年9月8日)
- 「Warner Years Singles Box」(2012年5月2日)
夢幻会社
メンバーは、秋山とリザードのモモヨ
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | モスラ | 1983年 | LP | YW-7415 | 不明 |
Elle Nadja
メンバーは、秋山と中田文
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | リンゲルパラフィン / 太陽がいっぱい | 1985年6月1日 | EP | ELLENADJA | Aside 1.リンゲルパラフィン Bside 1.太陽がいっぱい |
|
2nd | Elle Nadja | 1985年7月 | EP | ELLENADJA | Aside 1.桜色のシャツ Bside 1.砂丘 |
HERE IS EDEN
メンバーは秋山と深堀信ノ介、桃内健助、外村公敏、古川清英、Cats。
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | 夜になっても遊びつづけろ | 1991年6月25日、1994年9月25日 | CD | TKCA-30299 TKCA-70484 |
1.僕は毎日夕方になると少したそがれてしまう 2.メメントモリ 3.月の夜の与太郎たち 4.金属バットとスペースシャトルの唄 5.天国ダンス 6.センチメンタル・クール・フール 7.テラにて 8.Sax Fire 9.憶えているよ 10.ヘヴン |
ゲストに平沢進が参加している。CD-R付き。 |
Night of Music Explorers
メンバーは秋山と、ヤマジカズヒデ、森川誠一郎、ラピス、坂口光央、ヒゴヒロシ、藤掛正隆。2ndには坂口光央の代わりに宙也が参加している。
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | Night of Music Explorers | 2014年12月25日 | CD | FDR-1029 | 1.Night of Music Explorers(part1,part2,part3) 2.Painbreaker 3.the vocal organs document 4.Night of Music Explorers(part4,part5) 5.Slang |
|
2nd | NoME II | 2017年7月1日 | CD | FDR-1035 | 1.introduction for NoMEII 2.Ripple Effects 3.prelude 2 immortality 4.Schmetterling 5.Excalibur Shine 6.fade into the night |
CROSS
メンバーは秋山と元P-MODELのメンバーである高橋芳一。
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | Crazy Riders On the Standard System = Cross | 2015年12月26日 | CD | CROSS-01 | 1.Crazy Riders On the Standard System 2.人知れずのサイレン 3.渚にて 4.UnTrip 5.日曜の夕方は 6.Humpty-Dumpty 7.TinyBubbles 8.MetaMountain 9.Cross_θ_MODE |
ソロ作品
after the rain
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | from the edge of nirvana | 1999年5月25日 | CD | TRCD-003 | 1.ロンド 2.かつてアルカディアにありき 3.I wanna be your man 4.mental sketch modified(Ⅰ) 5.dahalia 6.where will you sleep tonight? 7.5月の海の唄 8.mental sketch modified(Ⅱ) 9.from the edge of nirvana 10.無力の王 11.バイバイ |
|
2nd | after the rain II | 2001年10月2日 | CD | TRCD-004 | 1.fuck your dream,this is heaven 2.Hallelujah 3.明日にしよー 4.white field and chemical garden 5.1999.7.13.PM3 雨 6. 日々の泡 7.シジフォスの神話について 8.Mar mar Ashra 9.Rock'n Roll 10.環七 |
秋山勝彦
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | adolescence | 2015年8月20日 | CD | CHARANKO01 | 1.地球儀行進曲 2.夢見るように眠りたい 3.リンゲルパラフィン 4.mental sketch modified part III 5.彷徨 6.砂丘を渡る 7.田園 8.地球儀 (bonus track) |
P-MODEL時期に作られたが、没になった楽曲が収録されている。(地球儀行進曲) |
秋山electro
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | passage | 2023年6月24日 | CD | charanko-02 | 1.nighthawks 2.silent cry 3.disco No.1 4.into the night 5.perception 06.current
|
|
2nd | fragile | 2025年2月19日 | CD | charanko-02 | 1.雨、振る 2.ライト氏 3.夕暮れから 4.what do you want? 5.東風以後 6.parsley sage rosemary and thyme 7.籠の中 8.用水路 9.cogito |
秋山勝彦×藤掛正隆
タイトル | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | Radical Will | 2018年11月20日 | CD | FDR-1039 | 1.ギンガ 2.ベンツに乗りたい 3.帰り道 4.Life in Africa(Instrumental) 5.イイ友路夢 6.Mona Lisa Overdrive 7.Sanctuary 8.ココロコロ 9.自発 根源 速度 |
平沢進
- 「サイエンスの幽霊」(1990年6月25日)
- 「error」(1990年9月21日)
- 「error CD」(1990年10月25日)
- 「HALDYN DOME」(2012年2月29日)
脚注
出典
- ^ a b “p_history.txt”. FASCINATION, inc.. 2025年7月29日閲覧。
- ^ “平沢進 @ 渋谷公会堂 (東京都) (1990.07.11) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】”. livefans.jp. 2025年7月28日閲覧。
- ^ “平沢博物苑 : P-MODEL 歴代メンバー”. www.pinkytrick.com. 2025年7月28日閲覧。
- ^ 「「けいおん」グッズ! - 秋山勝彦の宅録日記」『秋山勝彦の宅録日記』2010年7月12日。オリジナルの2019年12月14日時点におけるアーカイブ。2025年7月28日閲覧。
外部リンク
- 秋山勝彦の宅録日記 - ウェイバックマシン(2019年11月1日アーカイブ分) 秋山のブログ。
- 秋山勝彦 - Discogs
- 秋山×藤掛Duo”Radical Will Twitter スパムにより凍結(本人のTwitterより)
- 秋山勝彦 (@kakiyam00970758) - X(旧Twitter)
- 秋山勝彦のページへのリンク