福祉国家について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:42 UTC 版)
「ペーター・スローターダイク」の記事における「福祉国家について」の解説
スローターダイクは、ドイツ主要紙『フランクフルター・アルゲマイネ』(2009年6月13日発行号)に Die Revolution der gebenden Hand(手助けの革命)と銘打った論説を掲載し、福祉国家は「税金を(再分配という形で)奪い合う泥棒国家」であり、国家を「怨嗟のたまり場」とするばかりか、市民を「税法に欺かれて支配される存在」へと貶める、と主張した。この論説が新たな論争を醸し出すこととなる。 論説の冒頭、スローターダイクはよく知られた無政府主義者による資本主義批判(ピエール・ジョゼフ・プルードン著『財産とは何か』)の一節を引用する。すなわち、「財産とは他者から略奪したものなのだ!」という主張である。そして、現在では近代国家こそがそういった略奪者の胴元であり、「我々は(徴収された)税金を奪い合う半-社会主義国家に住んでいるにもかかわらず、誰もそれを財政的内戦と呼ぶことはない」と続ける。
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