福昌寺 (薩摩川内市)とは? わかりやすく解説

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福昌寺 (薩摩川内市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/06 13:59 UTC 版)

福昌寺
所在地 鹿児島県薩摩川内市向田町1040
位置 北緯31度48分40秒 東経130度18分37秒 / 北緯31.81111度 東経130.31028度 / 31.81111; 130.31028座標: 北緯31度48分40秒 東経130度18分37秒 / 北緯31.81111度 東経130.31028度 / 31.81111; 130.31028
山号 玉龍山
宗旨 曹洞宗
寺格 総持寺直末[1]
本尊 釈迦牟尼仏[2]
創建年 応永元年(1394年
開山 石屋真梁
開基 島津元久
札所等 九州三十六不動霊場第17番[3]
文化財 仁王像(薩摩川内市指定文化財)1985年3月27日指定
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福昌寺(ふくしょうじ)は、鹿児島県薩摩川内市向田町にある寺院である。山号は「玉龍山」である。本尊は釈迦牟尼仏である[2]

概要

肥薩おれんじ鉄道JR九州鹿児島本線川内駅近く、平佐川および旧薩摩街道沿いに位置する。

応永元年8月(1394年9月ごろ)に島津元久を開基、石屋真梁を開山として建立された。現在の鹿児島県鹿児島市にあり、島津家の菩提寺として日向国薩摩国大隅国の三国に末寺を持つ大寺院であった。しかし、1869年(明治2年)、廃仏毀釈により廃寺となった。

1878年(明治11年)に曹洞宗本山より派遣された僧侶によって布教活動が再開されたが、1886年(明治19年)と1890年(明治23年)の二度にわたる暴風により講堂が破壊され、信徒は離散する状況に至った。福昌寺の再興という管長の懇願を受けた宝亀観道は鹿児島に赴任し再興を発願したが、諸事情により鹿児島市での再興を断念し、1898年(明治31年)[注釈 1]、称名寺跡である現在の薩摩川内市の地で再興した。

仏像

  • 釈迦牟尼仏木像 - 当寺の本尊。愛媛県西予市城川町魚成にあり福昌寺末寺であった龍澤寺から寄贈された。
  • 文殊菩薩・普賢菩薩木像 - 当寺の脇士。本尊と同様に龍澤寺から寄贈された。
  • 観音菩薩立像 - 京都にある大徳寺から寄進された。
  • 開山石屋禅師木像 - 廃仏毀釈の際、地下に埋められていてその難を逃れた。南林寺に保管されていた[1]
  • 仁王像(石像)- もともと鹿児島市にあった福昌寺山門に建てられていたものである。薩摩川内市指定文化財である。
  • 波切不動明王 - 九州三十六不動霊場の本尊。

前後の札所

  • 九州三十六不動霊場

16 最福寺 - 17 福昌寺 - 18 高野寺

文化財

薩摩川内市指定文化財
  • 仁王像:薩摩川内市指定文化財(1985年3月27日指定)[4]

関連項目

交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 「川内市史」による。「全国寺院名鑑」では明治28年とされている。

出典

  1. ^ a b 全日本仏教会寺院名鑑刊行会 編「鹿児島県」『全国寺院名鑑』1969年。 
  2. ^ a b 玉龍山福昌寺 曹洞禅ナビ
  3. ^ 九州三十六不動霊場 ニッポンの霊場
  4. ^ 薩摩川内市内の指定・登録文化財等 2023年03月27日 薩摩川内市 2023年05月05日閲覧

参考文献

  • 川内郷土史編纂委員会 編「第三章 仏教と寺院」『川内市史』川内市、川内市〈下巻〉、1980年3月、775-776頁。 



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