福岡市立こども病院とは? わかりやすく解説

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福岡市立こども病院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 07:21 UTC 版)

福岡市立こども病院
情報
正式名称 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院
英語名称 Fukuoka Children's Hospital
前身 福岡市荒津病院
福岡市立こども病院・感染症センター
標榜診療科 総合診療科
循環器科
小児神経科
腎疾患科
内分泌・代謝科
血液・免疫科
小児感染症科
新生児科
こころの診療科
放射線科
心臓血管外科
小児外科
整形外科
脊椎外科
形成外科
泌尿器科
眼科
耳鼻咽喉科
産科
皮膚科
脳神経外科
麻酔科
集中治療科
許可病床数 233[1]
機能評価 一般200床以上500床未満:Ver6.0
開設者 独立行政法人福岡市立病院機構
管理者 原 寿郎(院長)
開設年月日 1980年(昭和55年)9月1日
所在地
813-0017
福岡市東区香椎照葉五丁目1番1号
位置 北緯33度39分48.8秒 東経130度25分0.6秒 / 北緯33.663556度 東経130.416833度 / 33.663556; 130.416833
二次医療圏 福岡・糸島
PJ 医療機関
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福岡市立こども病院は、福岡県福岡市東区香椎照葉五丁目にある病院

神戸市以西で唯一の小児専門の高度医療機関である[1]

周産期センター(56床)とICU・小児一般病棟(117床)で構成される。

沿革

1980年(昭和55年)に福岡市立こども病院・感染症センターとして福岡市中央区唐人町に開院した。

2002年12月に福岡市病院事業運営審議会が福岡市長に提出した答申では、こども病院・感染症センターは建物の老朽化・狭隘化が進んでおり、同じく市立の福岡市民病院とともに小規模でスケールメリットが発揮しづらい事から、両病院を統合し一体的に整備することを求めた[2]。これを受けた福岡市は、アイランドシティ香椎照葉)を建設候補地として市立病院を統合する方針を2003年9月に決定し、2005年12月に「新病院基本構想」を発表した[3]

2006年の市長選挙で「こども病院のアイランドシティへの移転を見直す」と公約に掲げていた新人の吉田宏が当選した。吉田市長は2007年1月にアイランドシティ事業検証・検討チームを設置し、市立病院の統合・移転事業についても検証・検討させた[4]。2007年12月に発表された検証・検討報告書では、市立病院は小児・周産期医療と感染症医療に特化すべきで、整備場所はアイランドシティが適しているとした[5]

その後、2010年の市長選挙でもこども病院の移転事業が争点となったが、同選挙で吉田を破り新人の高島宗一郎が当選・市長就任したのちの2014年(平成26年)11月1日に唐人町から現在地に移転した。

年表

  • 1976年(昭和51年)2月 - 福岡市病院事業運営審議会の答申により開院が決定。
  • 1978年(昭和53年)3月 - 着工。
  • 1980年(昭和55年)8月 - 竣工。
  • 1980年(昭和55年)9月1日 - 「福岡市立こども病院・感染症センター」が開院。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 地方独立行政法人福岡市立病院機構に運営移管。
    • 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院・感染症センター」に改称。
    • 院長の福重淳一郎が法人の理事長に就任。
  • 2012年(平成24年)12月 - 新病棟の建設が開始。施工は戸田建設
  • 2014年(平成26年)
    • 4月1日 - 「地方独立行政法人 福岡市立病院機構」の理事長に竹中賢治(福岡市民病院院長)が就任。
    • 8月 - 現在地に新病棟が完成。
    • 11月1日 - 移転を完了し、「福岡市立こども病院」として開院[1]
    • 11月5日 - 診療を開始。
  • 2015年(平成27年)5月1日 - 敷地内の患児家族滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか」が利用開始)[6]

診療科

内科系
外科系

施設

敷地面積35,000m²、延べ床面積28,411.33m²。6階建てで、ヘリポートを有する。敷地内には450台収容可能な駐車場がある。

  • 6階(屋上)- ヘリポート
  • 5階 - 東病棟・西病棟
  • 4階 - 東病棟・西病棟・屋上庭園
  • 3階 - 手術部(手術室血管造影室)、集中治療センター(小児集中治療室・重症治療室)、周産期センター(産科病棟・新生児集中治療室・新生児回復治療室)
  • 2階 - 管理部門(中央事務室・福岡市立病院機構本部事務局)、講堂(てりはホール)、福岡市立照葉小中学校院内学級)、外来受付
  • 1階 - 総合案内・総合受付、外来受付、検査受付、薬局・院外処方箋、売店、レストラン

交通機関

バス
自家用車

旧病棟

旧病棟(福岡市中央区唐人町)

脚注

  1. ^ a b c d e 下原知広(2014年11月1日). “福岡市立こども病院:きょう移転 外来診療は5日から”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ 福岡市立病院のこれからの役割・ありかたについて” (PDF). 福岡市病院事業運営審議会 (2002年12月). 2008年1月20日閲覧。
  3. ^ 新病院基本構想” (PDF). 福岡市保健福祉局 (2005年12月). 2008年1月20日閲覧。
  4. ^ アイランドシティ整備事業及び市立病院統合移転事業 検証・検討の方針” (PDF). 福岡市 (2007年3月). 2008年1月20日閲覧。
  5. ^ 4章 市立病院統合移転事業について” (PDF). アイランドシティ整備事業及び市立病院統合移転事業 検証・検討報告書. アイランドシティ事業検証・検討チーム (2007年12月). 2008年1月20日閲覧。
  6. ^ 下原知広(2015年3月28日). “福岡市立こども病院:付き添い家族の負担軽減 病院横に宿泊施設が完成”. 毎日新聞 (毎日新聞社)

関連項目

外部リンク





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