祝日・記憶日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 01:34 UTC 版)
それぞれの教会において、一年間の中で聖人の祝日(記憶日・記念日)は特定の日付に固定されている。これをまとめたものをカトリック教会では聖人暦(聖人カレンダー)と呼ぶ。正教会においては正教会暦と呼ぶ。多くはその聖人が死亡した日が記念日となるが、異なる場合もある。特に重要な聖人の場合は、複数回の記念日がある(例:ミラのニコラオス)。古代より崇敬される聖人は、カトリック教会と東方教会で記念の日を同じくすることが多い(ただし後者のうちユリウス暦を使用する教会では、グレゴリオ暦を使用する教会と日付のずれを生じている)が、一部の聖人は違った日に記念されることがある(例:エジプトのマリア)。 聖人の祝日は、基本的にそれぞれの聖人に個々に決まっているが、幾人かの聖人は、他の聖人と共通の祝日をもっている。そのような例にペトロとパウロ(聖使徒ペトル・パウェル祭)、キュリロスとメトディオス、正教会における七十門徒などがある。多数の聖人をともに記憶する祭を正教会では「会衆祭」(かいしゅうさい)という。正教会では、十二大祭のいくつかの祭で、その翌日に関連する聖人の祭を行うが、これにも会衆祭と呼ばれるものがある。
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