祈り・歌・人名などにおける用例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 07:55 UTC 版)
「恩寵 (キリスト教)」の記事における「祈り・歌・人名などにおける用例」の解説
祈祷文「アヴェ・マリア」では、ラテン語冒頭部分に"Ave Maria,gratia plena" と「恩寵」を意味する"gratia" が入っており、かつて日本のカトリック教会で唱えられていた文語訳の「天使祝詞」では「聖寵」と訳されていた。また現在の公式口語訳では「恵み」と訳されている。また、「アメイジング・グレイス」は著名な賛美歌で歌詞中の"grace"は「恩寵」「神の恵み」の意味である。正教会の聖歌で「恩寵」が題名に含まれているものとしては「恩寵を満ち被る者」が、生神女に向けた聖歌として代表的である。 英語ではグレース(「恵み」、grace)の類語としてマーシー(「憐み」、mercy)がある。スペイン語ではグラシア(「恵み」、gracia)の類語としてメルセデス(「憐み」、mercedes)がある。英語のグレース・マーシー、スペイン語その他のメルセデスなどは、西欧諸国で好んで女性名として用いられている。また日本でも、クリスチャンの人々が子供に「恵」(男子はめぐむ、女子はめぐみ)、「恵子」(女子)などの命名をする例もある。 ヨーロッパの君主の称号においてはしばしば『神の恩寵による(英語版)』を冠する例が見られる。これは王権の源泉を神に求める王権神授説によるものである。
※この「祈り・歌・人名などにおける用例」の解説は、「恩寵 (キリスト教)」の解説の一部です。
「祈り・歌・人名などにおける用例」を含む「恩寵 (キリスト教)」の記事については、「恩寵 (キリスト教)」の概要を参照ください。
- 祈り・歌・人名などにおける用例のページへのリンク