示相化石の条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 02:47 UTC 版)
化石が示相化石として用いられる条件として、以下のものがあげられる。 生息条件が限定されていること。 現生の種との対比から生息環境についてある程度の推察が可能であること。 現地性のものであること。 示相化石を判断する際に重要なのが、その化石が現地性のものであるか、という点である。ある生物が死亡した後、流水や海底地すべりなどにより堆積物中に取り込まれる過程で本来の生息場所から運搬された場合(すなわち異地性の場合)、その化石は示相化石としては役に立たない。現地性の化石と異地性の化石の区別は容易ではないが、破砕などされておらずよく保存されている化石は現地性の化石の場合が多い。また、陸上生物の化石が海洋生物の化石と共産した場合には、前者は海へ流された異地性の化石と判断できる。
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