睫毛貧毛症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 09:12 UTC 版)
プロスタグランジンF2αは睫毛(まつ毛)の毛包に作用して、睫毛の長さを延長し直径も太くする効果があり、睫毛貧毛症の治療に塗布薬として使用される。この場合は刷毛状の専用アプリケータ等で上眼瞼の睫毛の根布のみに1日1回塗布する用法となる。まずアメリカでラティース(Latisse)という商品名でFDAが認可し、日本でも2014年3月に厚生労働省が睫毛貧毛症治療目的でグラッシュビスタという商品名で認可した。製剤の薬物濃度と組成は、眼圧効果を目的に使用される製剤と完全に同一で、抗がん剤使用後の睫毛貧毛症に使用される。また美容外科領域でも「まつ毛エクステンション」の美容目的で使用されている。これらの睫毛に対する薬効は、毛周期における成長期を延長することにより、睫毛の成長が促進されることに起因している。
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