相対量としてのデシベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:17 UTC 版)
相対量としてのデシベルは任意にとった基準量との比をデシベルによるレベル表現で表すものである。相対量であることを明示するために dBr という表記をする場合もある。 デシベル値・場の量(電圧など)の比・工率の量(電力など)の比を表にして示す。 デシベル値場の量の比工率の量の比0 dB 1.000 倍 1.000 倍 1 dB 1.122 倍 1.259 倍 2 dB 1.259 倍 1.585 倍 3 dB 1.413 倍 1.995 倍 4 dB 1.585 倍 2.512 倍 5 dB 1.778 倍 3.162 倍 6 dB 1.995 倍 3.981 倍 7 dB 2.239 倍 5.012 倍 8 dB 2.512 倍 6.310 倍 9 dB 2.818 倍 7.943 倍 10 dB 3.162 倍 10.00 倍 11 dB 3.548 倍 12.59 倍 12 dB 3.981 倍 15.85 倍 13 dB 4.467 倍 19.95 倍 14 dB 5.012 倍 25.12 倍 15 dB 5.623 倍 31.62 倍 16 dB 6.310 倍 39.81 倍 17 dB 7.079 倍 50.12 倍 18 dB 7.943 倍 63.10 倍 19 dB 8.913 倍 79.43 倍 20 dB 10.00 倍 100.0 倍 30 dB 31.62 倍 1,000 倍 40 dB 100.0 倍 10,000 倍 50 dB 316.2 倍 100,000 倍 60 dB 1,000 倍 1,000,000 倍 場の量で 6 dB は約 2 倍、 12 dB は約 4 倍、 14 dB は約 5 倍、 17 dB は約 7 倍、 18 dB は約 8 倍、 19 dB は約 9 倍、 20 dB は正確に 10 倍である。工率の量では 3 dB は約 2 倍、 6 dB は約 4 倍、 7 dB は約 5 倍、 9 dB は約 8 倍、 10 dB は正確に 10 倍である。 場の量である電圧や電流では 10 倍であることを +20 dB とか 20 dB 大きいといい、 1/10 であることを −20 dB とか 20 dB 小さいという。工率の量である電力では 100 倍であることを +20 dB とか 20 dB 大きいといい、 1/100 であることを −20 dB とか 20 dB 小さいという。一見厄介に思えるが、電圧が 10 倍だと電流も 10 倍で電力は 100 倍ということをすべて +20 dB で表現できる。逆に 10 倍ではそれは電圧のことなのか電力のことなのかいちいち確かめなくてはならず、慣れるとむしろデシベルで表現する方がわかりやすい。 ただし、どんな場合でも電圧の 1/2 が −6 dB になるわけではない。たとえば工率を計測する機器で出力電圧の 1/2 が工率の 1/2 を表す場合、それは −6 dB ではなく −3 dB である。当然のことながら表現する対象を考慮する必要がある。
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