盲ろう者の孤立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 15:55 UTC 版)
孤立している全盲ろう及び重度視聴覚障碍者は、コミュニケーション情報入手・発信と自身だけでの移動に困難をきわめるために、福祉行政からも、当事者団体からも孤立している。また、重複する障害による不自由以外にも、副次的な困難が、視覚障害だけの場合や聴覚障害だけの場合からも理解されにくい現実がある。当事者団体も代表者の見識や運営や予算等のさまざまな事情から個々人に合わせた十分なサポートができない事情がある。盲ろうだけに限らないが、表面にでてきた当事者の実情が、水面下の実情のごく一部であるという認識を、社会全体が持つ必要がある。障害や差別に対しても同情によらない、苦難への冷めた理解が、障害の実情理解に最も必要だといえる現実がある。
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