盛花
盛花
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/28 13:43 UTC 版)
盛花(もりばな)は、いけばな様式のひとつ。小原流の創始者・小原雲心(おはらうんしん)によって1895年/明治28年(盛花の成立年には諸説あるが、当欄では小原流により公式発表されている「雲心が盛花様式を考案した年」1895年を起点とする[1])に考案された。広口の浅い花器(水盤)に構成されたいけばなを指す。
成り立ち
明治時代中期、文明開化とともに洋花(西洋園芸花卉)が一般に流通するなか、それまでのいけばなの形式には、これに対応する手段がなかった。小原雲心は洋花をいけばなに取り入れるべく、水盤形式の花器を考案して、草花を「盛る」ようにいける様式をつくりあげた[2]。
特徴
剣山(花留め参照)や七宝といった留め具を使用して材料を「盛る」ようにいける様式。それまでのいけばなのように水際一本に材料をまとめる必要がなく、広口の花器に広がりをもったさし口をとることによって、自由自在に変化のある作品を構成することができた。材料の選択肢が広がり手軽にいけられる、ということから、とくに女性層に浸透し、大正期になると流派をこえて流行、当時のいけばな界を風靡した[3]。
脚注
関連項目
外部リンク
・いけばな小原流公式サイト[1]
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