白内障手術後の青視症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/01 05:22 UTC 版)
目のレンズ(水晶体)は通常黄色に着色されている。これにより、網膜に到達する青色光の強度が低下する。 白内障のために水晶体が除かれると、通常は人工眼内レンズに交換される。これらの人工レンズは透明であり、通常よりも強い青色光が網膜に当たって青視症を引き起こす。 林ら(2006)は、黄色味のある眼内レンズを挿入した場合と、色味のない眼内レンズを挿入した場合とで、視覚機能を比較した。 黄色味がかったレンズを挿入した人は、透明なレンズを挿入した人よりも、青視症を報告する可能性が低かった。2つのグループ間で視力やコントラスト感度に違いが無いことを明らかとし、また、白内障手術の3か月後には青視症を報告した人はいなかった。これは、何らかの形の神経順応(neural adaptation)または色の恒常性が生じていたことを示唆した。
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