発見、製造、性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/19 08:28 UTC 版)
硫化バリウムは、Vincentius Casciarolus(1571年-1624年)によって硫酸バリウム(重晶石)の還元により生成された。現在ではCasciarolusの方法を改良して、蛍石の代わりに石炭が用いられている。この反応は、炭素熱還元と呼ばれる。 BaSO 4 + 2 C ⟶ BaS + 2 CO 2 {\displaystyle {\ce {{BaSO4}+ 2C -> {BaS}+ 2CO2}}} この物質は燐光を発することから興味が持たれ、Lapis Boloniensis、Chrysolapis、bologna stone等として知られた。様々な錬金術師や化学者がこの物質で実験を行った。 アンドレアス・マルクグラーフは、方解石や石膏はbologna stoneを生成するのには適さないが、特殊な重い蛍石を用いることができることを示し、最終的に硫酸カルシウムからbologna stoneが生成できると結論付けた。 硫化バリウムの結晶は塩化ナトリウム型で、Ba2+とS2-を中心に持つ八面体構造である。
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