癌診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 02:14 UTC 版)
FDG-PETについて 癌腫の多くが、ブドウ糖代謝が活発なことを利用している(ワールブルク効果)。 検出感度の良くない悪性腫瘍も複数種ある。胃癌、大腸癌、肝細胞癌、脳腫瘍など、生理的に正常細胞もブドウ糖代謝の旺盛な組織においては、腫瘍と正常組織のFDG集積の差が少なく検出感度がさがる。 肺癌では一般的にPETは有用であるが、細気管支肺胞上皮癌などは分化度の高い腺癌で、FDG取り込みが高くなく、検出しにくい。 腎細胞癌・膀胱癌を含めた腎尿路系は、FDGが腎から排泄され集積するため、腫瘍と正常組織の差が少なく、検出しにくい。 乳癌・前立腺癌はブドウ糖代謝が旺盛でないことも多く、FDG集積がなく検出しにくい。 腸管や炎症巣への生理的蓄積、良性腫瘍などが偽陽性となることがある。
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「癌診断」の例文・使い方・用例・文例
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