異端との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 09:03 UTC 版)
異端が、教義を巡る対立を理由として多数派が少数派を切り捨てるものであるのに対し、シスマは教義とは無関係に、教団組織のトップ(カトリック教会の場合はローマ教皇)の個人的な資質や適格・地位などに異議を有する一派がその権威を否定して、その組織の下で信仰を続けることを拒絶し、自ら離脱するという違いがある。 但しこの場合、離脱した側は主観的には自らが「離脱した」とは捉えず、「我々こそが正統」と意識する場合が殆どである。また客観的にも、分裂した両者のいずれが「正統」であるかは判別し難い場合が多い。 異端とシスマは、概念上は上記のように区別されるが、現実には双方の要素を含む場合も多く、区別が困難な場合もある。そして、両者はしばしば混同されてきた。
※この「異端との違い」の解説は、「シスマ」の解説の一部です。
「異端との違い」を含む「シスマ」の記事については、「シスマ」の概要を参照ください。
- 異端との違いのページへのリンク