畢禄山とは? わかりやすく解説

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畢禄山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 08:02 UTC 版)

畢禄山
畢禄山
標高 3,371 m
所在地 台湾
花蓮県秀林郷
南投県仁愛郷
位置 北緯24度12分49秒 東経121度20分50秒 / 北緯24.21361度 東経121.34722度 / 24.21361; 121.34722座標: 北緯24度12分49秒 東経121度20分50秒 / 北緯24.21361度 東経121.34722度 / 24.21361; 121.34722
プロジェクト 山
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畢禄山(ひつろくさん)は台湾花蓮県秀林郷南投県仁愛郷の境界に位置する標高3,371mの山。

概要

  • 中央山脈の北二段に位置する山で、台湾百岳では39位だった。山頂には三等三角点が設置されている。
  • 中横公路が開通したことで登頂が容易となり、現在は中横公路の大禹嶺から登る人が多い[1]。開通後は「碧綠山」とも呼ばれるようになったが依然として「畢禄山」と呼ぶ人が多い[2]
  • 畢禄山から鋸齒連峰、羊頭山を経て慈恩隧道へ下るコースは「畢羊縦走」と呼ばれる。
  • 山頂の地形からタロコ語での名前は「Dgiyaq Ngahu[3]」であり、「断崖の山」を意味している。

遭難事故

  • 2012年12月30日、4人の登山者グループが軽装備のまま畢羊縦走を進んだが、そのうちの1人である陳秀寛(69歳)が鋸齒連峰にて低体温症高山病で意識を失った。残りの3人も低体温症が現れ始めており、また地形が険しいため陳氏を運び出せず、岩に陳氏を置いて3人は救助を求め下山した。花蓮県消防局により発見されたときには3人は全身が凍えており、合歓山派出所へ送られた。 救助隊員が陳氏を発見した時には既に死後硬直していたものの、積雪や地形、装備不足により遺体を回収することはできなかった。その後は救助隊員を増員し、2013年1月6日午前6時25分ごろに救急ヘリにより遺体が回収され、北港へ送られた[4]
  • 2020年5月16日、台北大学の登山隊16人が畢禄山に登る途中で、1人が転落し死亡した。
  • 2020年11月17日、台中からの登山客7人のうち女性3人が鋸齒連峰にて行方不明になった。2人は救助されたが、残り1人は低体温により死亡した。

脚注

  1. ^ 太魯閣國家公園-畢祿山步道簡介 存档副本”. 2014年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月13日閲覧。
  2. ^ 《臺灣百岳全集-中央山脈北段》,2007年6月出版,上河文化
  3. ^ 原住民族傳統領域土地調查第五年研究報告 (PDF) (Report). 行政院原住民族委員會. 2007. 2022年1月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2022年1月5日閲覧
  4. ^ “陳秀寬魂斷羊頭山 遺體吊掛運下山”. 自由時報電子報. (2013年1月7日). オリジナルの2023年6月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201127204519/https://news.ltn.com.tw/news/local/paper/644171 2020年11月20日閲覧。 



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