田舎の別邸ソーストデイクに到着するコルネリス・デ・フラーフとその家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 13:21 UTC 版)
オランダ語: Aankomst op Soestdijk van Cornelis de Graeff met zijn echtgenote en zonen 英語: The Arrival of Cornelis de Graeff and Members of His Family at Soestdijk, His Country Estate |
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作者 | ヤーコプ・ファン・ロイスダールとトマス・デ・ケイセル |
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製作年 | 1660年ごろ |
素材 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 118.4 cm × 170.5 cm (46.6 in × 67.1 in) |
所蔵 | アイルランド国立美術館、ダブリン |
『田舎の別邸ソーストデイクに到着するコルネリス・デ・フラーフとその家族』(いなかのべっていソーストデイクにとうちゃくするコルネリス・デ・フラーフとそのかぞく、蘭: Aankomst op Soestdijk van Cornelis de Graeff met zijn echtgenote en zonen, 英: The Arrival of Cornelis de Graeff and Members of His Family at Soestdijk, His Country Estate)は、17世紀オランダ絵画黄金時代の画家ヤーコプ・ファン・ロイスダールとトマス・デ・ケイセルが1660年ごろ、キャンバス上に油彩で描いた絵画である。画面下部右側に「vR」というモノグラムの署名が記されている[1]。作品は1887年以来[1]、ダブリンにあるアイルランド国立美術館に所蔵されている[1][2]。
作品
この絵画は、富裕なアムステルダム市長コルネリス・デ・フラーフと彼の2番目の妻カタリナ・ホーフト、息子のピーテル・デ・フラーフ、ヤーコプ・デ・フラーフがユトレヒト近郊のソーストデイク宮殿に到着する場面を描いている。左側の3人の男性は、市長の義理の兄弟たちのウィレム・スフレイフェルとピーテル・トリップ (Pieter Trip) 、そして市長の弟のアンドリース・デ・フラーフ である[1]。
美術史家シーモア・スライヴは、自身の2001年のロイスダール作品総目録で本作の背景をヤーコプ・ファン・ロイスダールに帰属している。一方、ホフステーデ・デ・フロートは、自身の1911年の総目録に本作を含めていない。馬車、人物、動物たちはトマス・デ・ケイセルの手になる。なお、オランダ美術史研究所では、この作品をヤーコプ・ファン・ロイスダールとトマス・デ・ケイセルに帰属される作品であるとしている[1]。
この絵画はデ・フラーフ本人により委嘱されたもので、ヤーコプ・ファン・ロイスダールが委嘱を受けた唯一の作品である[3]。
脚注
- ^ a b c d e “Cornelis de Graeff and his wife and sons arrive at their country house Soestdijk, c. 1660”. オランダ美術史研究所公式サイト (英語). 2025年7月10日閲覧。
- ^ “Cornelis de Graeff with his Wife and Sons Arriving at Soestdijk”. アイルランド国立美術館公式サイト (英語). 2025年7月10日閲覧。
- ^ Slive 2001, p. 106.
参考文献
- Slive, Seymour (2001). Jacob van Ruisdael: a Complete Catalogue of his Paintings, Drawings, and Etchings. New Haven, Conn.: Yale University Press. ISBN 978-0-300-08972-1
外部リンク
- 田舎の別邸ソーストデイクに到着するコルネリス・デ・フラーフとその家族のページへのリンク