アムステルダムのダムとダムラックの眺め (マウリッツハイス美術館)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 13:17 UTC 版)
オランダ語: Gezicht op de Dam en het Damrak te Amsterdam 英語: View of the Dam and Damrak at Amsterdam |
|
![]() |
|
作者 | ヤーコプ・ファン・ロイスダール |
---|---|
製作年 | 1670年代後半 |
素材 | キャンバス上に油彩 |
寸法 | 46.8 cm × 43 cm (18.4 in × 17 in) |
所蔵 | マウリッツハイス美術館、デン・ハーグ |
『アムステルダムのダムとダムラックの眺め』(アムステルダムのダムとダムラックのながめ、蘭: Gezicht op de Dam en het Damrak te Amsterdam, 英: View of the Dam and Damrak in Amsterdam)は、17世紀オランダ絵画黄金時代の画家ヤーコプ・ファン・ロイスダールがキャンバス上に油彩で制作した風景画である。画面下部左側に「v Ruisdael」という署名が記されている[1][2]。作品は1931年に寄贈されて以来、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館の所蔵となっている[2]。アムステルダムの中心的広場、ダム広場で市民警備隊の行進を見物する群衆が鳥瞰図として表現されている[1]。
作品
市場における酪農家の不在、オラニエ=ナッサウ家の旗、そして絵画の様式にもとづき、研究者のシーモア・スライヴは、この制作年が記されていない作品は1670年代後半に描かれたと述べている[1]。一方、マウリッツハイス美術館では1672-1675年ごろに制作されたものとしている[2]。
本作は、シーモア・スライヴの2001年のロイスダール作品総目録で第6番の作品となっている[1]。マウリッツハイス美術館の目録番号は803番である[2]。研究者ホフステーデ・デ・フロートの1911年の総目録では、13番fであるか18番である[1][3]。
本作と同じ場面を表した同主題作が2点ある。そのうちの1点は、ニューヨークのフリック・コレクションにある『アムステルダムのダムとダムラックの眺め』であり、もう1点はロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館にある『アムステルダムのダムとダムラックの眺め』である[4]。
なお、本作は1999年以来、アムステルダム博物館に長期貸与されている[2]。
ギャラリー
脚注
- ^ a b c d e Slive 2001, p. 19.
- ^ a b c d e “View of the Dam and Damrak in Amsterdam”. マウリッツハイス美術館公式サイト (英語). 2025年7月6日閲覧。
- ^ Hofstede de Groot 1911, p. 11.
- ^ Slive 2001, p. 19-20.
参考文献
- Hofstede de Groot, Cornelis (1911) (German). Beschreibendes und kritisches Verzeichnis der Werke der hervorragendsten Holländischen Mahler des XVII. Jahrhunderts [A Catalogue Raisonné of the Works of the Most Eminent Dutch Painters of the Seventeenth Century]. 4. Esslingen, Germany: Paul Neff. OCLC 2923803
- Slive, Seymour (2001). Jacob van Ruisdael: a Complete Catalogue of his Paintings, Drawings, and Etchings. New Haven, Conn.: Yale University Press. ISBN 978-0-300-08972-1
外部リンク
- アムステルダムのダムとダムラックの眺め (マウリッツハイス美術館)のページへのリンク