環境変化への強さとマシジミの淘汰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 07:52 UTC 版)
「タイワンシジミ」の記事における「環境変化への強さとマシジミの淘汰」の解説
本種はマシジミの好まない比較的汚れた水、護岸に強く(むしろきれいな水の場所を好まない)、生命力が非常に強い。例えば生息地域の田が休耕期に入って水路の水がなくなり、個体数が激減しても、4 - 5ヶ月あればほぼ元に戻る。また護岸にも強く、三面護岸の水路にわずかに積もった泥や、護岸が欠けてできた小さなくぼみでも生きていられる場合もある。 また本種によるマシジミへの遺伝子汚染も問題になっている。マシジミやタイワンシジミは精子側の遺伝子のみが遺伝する(雄性発生)ため、両種が交配すると子貝はすべてタイワンシジミとなってしまう。そのため、マシジミの分布域に本種が侵入すると3年から4年で本種に置き換わる現象が報告されている。
※この「環境変化への強さとマシジミの淘汰」の解説は、「タイワンシジミ」の解説の一部です。
「環境変化への強さとマシジミの淘汰」を含む「タイワンシジミ」の記事については、「タイワンシジミ」の概要を参照ください。
- 環境変化への強さとマシジミの淘汰のページへのリンク