現在の研究活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/08 07:21 UTC 版)
現在パロマーで行なわれている研究プログラムの一つに地球近傍小惑星追跡プログラム(NEAT)がある。 このプログラムでは、2001年秋から始まった、天の赤道付近の帯状領域のマッピング観測を行うパロマーの QUEST 変光サーベイ を利用している。この探索プロジェクトでは2003年夏にパロマーの48インチ (1.22m) サミュエル・オシンシュミット式望遠鏡に取り付けた新しいカメラに撮影機材を切り替え、これによる観測結果は地球近傍小惑星追跡プログラムを含むいくつかのプロジェクトで使われている。QUEST の結果を使っている別のプログラムとして、2003年11月14日に(90377)セドナを発見し、その他約40個のカイパーベルト天体を発見しているプロジェクトがある。このカメラを利用しているまた別のプログラムとしては、シュリ・カルカーニによるガンマ線バーストの探索プロジェクトもある。(バースト発生後すぐに反応して減光しつつあるバーストを連続撮影することができるため、このプロジェクトでは QUEST の自動望遠鏡の能力が利点となっている。)その他にリチャード・エリスによる超新星を用いた宇宙の加速膨張のテストや S. ジョージ・ジョルゴフスキーのクエーサー探索なども行なわれている。 このカメラ自体は112個のモザイクCCDによってシュミット式望遠鏡の全視野(4°×4°)をカバーするもので、現在天文学の分野で使われているモザイクCCDとしては最大である。
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