玉里文庫本古筆源氏物語
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「玉里文庫本源氏物語」の記事における「玉里文庫本古筆源氏物語」の解説
本写本は鎌倉時代の書写とみられる写本であり、現在は15帖のみが現存する。奥書の類は無い。本文系統は各巻ごとに青表紙本、河内本、別本が混在している。今井源衛は、本写本を「近衛家本、保坂本、東山御文庫本、国冬本、青表紙本、尾州家本、伝阿仏尼筆本、吉田幸一氏本、大沢本、平松本、伝為明筆本などと並ぶ重要な写本である。」と述べている。絵合には一枚の落丁が、若菜下には大きな落丁があるものの、破損や虫食いなどは皆無に近く保存状態は全体的に非常によいとされる。本書の伝来は不明であるが、玉里文庫本各筆源氏物語と同様に近衛家からもたらされた可能性が指摘されている。
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