玉虫にちなむ「虫襖」色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 03:43 UTC 版)
玉虫色とは別に「ヤマトタマムシ」の翅色からちなんだ色として、「虫襖(虫青)」という色が存在する。暗い青みの緑色を指すもので、「虫」はタマムシを指す(糸が重色に見えたことからとも)。従って、玉虫の色名という意味では、「虫襖」も玉虫色である。平安文学には、玉虫にちなむ色名は見られず、『貞丈雑記』、『吾妻鏡』等の書物に記述が見られることから、中世以降に登場した色と見られている(染・織の色に動物名が用いられた頃も中世からとされる)。英名を「グリーン・ダック(家鴨の緑)」。 玉虫色の記述例として、永禄(1558年 - 70年)後半頃に成立した『猿の草子』に、「玉虫色に桃の花」という表現が見られる。
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