特筆される用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 10:37 UTC 版)
国際協力で建設されている核融合実証炉ITERでは、中心ソレノイドとトロイダル磁場コイルにニオブスズ製超伝導磁石を用いている。中心ソレノイドは13.8テスラ、トロイダル磁場コイルは、最大11.8テスラの磁場を発生させる。使用される超伝導体の重量は、ニオブスズが600トン、ニオブチタン合金が250トンと見積もられている。 CERNが運用する大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) では、2018年後半から2020年初頭にかけて粒子線集束用のニオブスズ製四重極磁石が要所に設置されている。もともと1986年から、LHC では冷媒に超流動ヘリウムが必要になるニオブチタン合金の代わりにニオブスズを用いることが検討されていた。しかし、この案は当時計画されていた米国主導の超伝導超大型加速器との間で材料調達が競合し、計画が遅延することを避けるために、最終的には採用されなかった。
※この「特筆される用途」の解説は、「ニオブスズ」の解説の一部です。
「特筆される用途」を含む「ニオブスズ」の記事については、「ニオブスズ」の概要を参照ください。
- 特筆される用途のページへのリンク