特殊な型の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 01:07 UTC 版)
シャーレを用いた実験操作が広範囲で使われるようになっていることから、特殊なシャーレも作られるようになっている。 たとえばサンプル中の細菌の数と種類を検定する際は、サンプルを多段階で十分希釈した一定量の液を寒天培地で固めたシャーレ中にいれ、一定時間培養した後に発生するコロニーを観察する方法がよく用いられる。この方法は、希釈平板法と呼ばれる。各コロニーは元は1個の細菌から増殖するように適切に培地の種類と希釈度を調節しているので、コロニーの形態から菌種を推定し、希釈度から元の菌数を推定することが出来る。このような作業を簡単にするために、シャーレの底面に格子が印刷されているものもある。またコロニーを見つけやすいように蓋にレンズが仕込まれた例もある。また、北里柴三郎が発明した嫌気性菌を培養するために作られたフタと本体が一緒になった「亀の子シャーレ」というものもある。
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