片山良庵とは? わかりやすく解説

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片山良庵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 08:20 UTC 版)

片山 良庵(かたやま りょうあん、1601年(慶長6年) - 1668年(寛文8年))は江戸時代前期の軍学者、医師。 越前福井藩士、のち、越前松岡藩士。諱は三盛。一説には直竒(寄)ともいう[1]秋扇と号した。


  1. ^ 漢籍の4分類。経部(経書)、史部(史書)、子部(諸子)、集部(詩文集)を指す。
  2. ^ この病について、『越前人物志 上』466頁は「」とし、『続片聾記 中』579頁は「疱」とする。
  3. ^ 一方で、『越前人物志 上』466頁には「父を片山正盛と云」と、父の代から片山姓であったと読める記載がある。
  4. ^ 松平忠昌は、信州松代藩→越後高田藩→福井藩の順で移封されている。
  5. ^ なお、越前福井藩下屋敷は、現在の墨田区役所がある隅田川のほとりにあり[1]、下屋敷ながら藩士が居住する長屋があったという[2]
  6. ^ 『高名穿鑿帳』3/21コマ右頁に、「寛永十有七之年春」付けで「沙弥 片山秋扇書」とあるため、剃髪は寛政17年春以前。
  7. ^ 当時の名乗りは昌明。
  8. ^ 小説とは、ノベルではなく国史・正史に対する稗史の意。
  9. ^ 大星は日神の尊称。日神信仰が軍配に結びついたもので、小幡景憲が甲州流大星伝としてまとめ、甲州流、北条流、山鹿流をはじめ軍学の各流派において秘伝とされていた。北条氏長も、天照大神の日徳の奉戴が必勝の途であるなどとし、その兵法極意を「大星伝」としていた(『日本武学史』200-203頁)。
  10. ^ 『続片聾記 中』579頁には、良庵に関する記載と、その子栄庵に関する記載の間に、「忠昌公御代左馬助三百石」との記載がある。
  11. ^ 元禄3年(1691年)、さらに50石加増されている(『続片聾記 下』548頁〔続片聾記 巻十〕)。
  12. ^ 享保6年(1721年)、松岡藩は、藩主の松平宗昌が福井本藩を継いだことで、本藩に併合され廃藩となったが、その後の旧松岡藩士屋敷の福井への引移しは、享保11年(1726年)、当時目付であった片山彌五右衛門らに命じられた(『吉田郡誌』466頁)。
  13. ^ この学統の系譜は次のとおり。片山良庵 ― 二木守良 ― 二木守全 ― 二木守晨 ― 楢林備英 ― 西尾親庸 ― 吉川敬明(『富山藩武術ニ関スル記録』による)。
  14. ^ この学統の系譜は次のとおり。片山良庵 ― 真柄安勝 ― 小倉実重 ― 秋原正族 ― 木村正敬 ― 九里成照 ― 名児耶根麻 ― 秋原政勝 ― 秋原政甫 ― 九里成誉 ― 高野常道(『日本兵法史』424頁〔長岡市個人蔵『伝統之巻』による〕)。
  1. ^ 富山県立図書館サイト内の古絵図・貴重書ギャラリー > 貴重書・古絵図紹介にある『富山藩武術ニ関スル記録』56/61コマ左頁,58/61コマ右頁、渋谷孝本『諸芸雑志』巻九 71/128コマ右頁,74/128コマ右頁はいずれも「直竒」。筑波大学附属図書館所蔵の『古戦場夜話』81/81コマには「直竒」に「ナヲヨリ」の振り仮名。古戦塲夜話 - CiNiiは「直寄」と記載。
  2. ^ 『日本人名大辞典』500頁、『若越墓碑めぐり』4頁
  3. ^ a b c d 『越前人物志 上』466頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁
  4. ^ 『越前人物志 上』466頁、『続片聾記 中』579頁
  5. ^ a b 『続片聾記 中』579頁、『越前人物志 上』466頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁
  6. ^ 『富山藩武術ニ関スル記録』56/61コマ左頁、57/61コマ右頁
  7. ^ 『富山藩武術ニ関スル記録』57/61コマ左頁
  8. ^ a b c 『一騎武者受用巻講義』3/52コマ右頁 - 福井市立図書館 越国文庫コレクション(同書が、原著者の北条氏長より、改訂した良庵やその門人を経て伝来した経緯を説明する中で、良庵の略歴に触れる)
  9. ^ 『越前人物志 上』466-467頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁、『一騎武者受用巻講義』3/52コマ右頁
  10. ^ 『国書解題』710頁、『富山藩武術ニ関スル記録』56/61コマ左頁
  11. ^ a b c d 『越前人物志 上』467頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁
  12. ^ a b c d 『越前人物志 上』467頁
  13. ^ a b c 『国書解題』710頁
  14. ^ 『越前人物志 上』467頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁、『藩史大事典 第3巻』258頁
  15. ^ 『越前人物志 上』467頁、『一騎武者受用巻講義』3/52コマ右頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁、『藩史大事典 第3巻』258頁、『続片聾記 下』19-20頁
  16. ^ a b c 『藩史大事典 第3巻』258頁、『角川日本地名大辞典 18 福井県』1056頁、『福井県の地名』221頁
  17. ^ a b c 『越前人物志 上』467頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』305頁
  18. ^ まつおかまちあるき絵図”. 永平寺町. 2020年11月16日閲覧。
  19. ^ 『吉田郡誌』466頁『続片聾記7巻』8/446コマ - 福井市立郷土歴史博物館デジタルアーカイブ
  20. ^ 『国史大辞典 第13巻』99頁、『越前国名蹟考 巻4-7』683頁
  21. ^ 『藩史大事典 第3巻』258頁、『角川日本地名大辞典 18 福井県』1056頁
  22. ^ 『若越墓碑めぐり』4頁
  23. ^ a b 『可観小説前編』71頁
  24. ^ 『越藩史略 巻之4-8』139頁
  25. ^ a b c 『越前人物志 上』467頁、『続片聾記 中』579頁〔続片聾記 巻七〕
  26. ^ 『越前人物志 上』426-427頁
  27. ^ a b 『越前人物志 上』467頁、『続片聾記 中』579頁〔続片聾記 巻七〕、『続片聾記 下』548頁〔続片聾記 巻十〕
  28. ^ 『越藩史略 巻之1-3』71頁
  29. ^ 『金沢古蹟志』28巻24-25頁
  30. ^ 『日本兵法史 上』423-424頁、434-436頁
  31. ^ 高名穿鑿帳 : 1640|書誌詳細|国立国会図書館サーチ、『日本兵法史 上』423-424頁
  32. ^ a b 高名穿鑿帳 : 1640|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
  33. ^ 『越前人物志 上』501頁
  34. ^ 『越前人物志 上』499-500頁、『福井藩士履歴1』19頁
  35. ^ 『国書解題』210頁
  36. ^ 南越雑話 - 国文学研究資料館 2018年6月5日閲覧。
  37. ^ 『越前人物志 上』499-502頁、『三百藩家臣人名事典 第3巻』297頁
  38. ^ 『富山藩武術ニ関スル記録』57/61コマ左頁、『諸芸雑志』巻九73/128コマ右頁
  39. ^ 『富山藩武術ニ関スル記録』57/61コマ左頁、『日本兵法史 上』424頁、『越中史料 巻之二』531頁
  40. ^ 『三百藩家臣人名事典 第3巻』170頁、『富山藩武術ニ関スル記録』57/61コマ左頁、『日本兵法史 上』423-424頁、『富山県の教育史』89頁
  41. ^ 『越中史料 巻之二』531頁
  42. ^ 『日本兵法史 上』423-424頁
  43. ^ 『由利公正傳』4頁附録13頁
  44. ^ 『由利公正傳』3-4頁
  45. ^ 『由利公正傳』4-5頁、附録13頁
  46. ^ 『由利公正傳』5頁
  47. ^ 『補訂版 国書総目録 3』477頁、古戦場夜話 (写)|書誌詳細|国立国会図書館サーチ国立公文書館 デジタルアーカイブ検索結果詳細>古戦場夜話 - 筑波大学附属図書館、国立博物館所蔵品統合検索システム片山良庵 - 国文学研究資料館
  48. ^ 「福井図書館主催第二回郷土資料展覧会出品目録」『郷土資料展覧会出品目録』29頁
  49. ^ 『補訂版 国書総目録 3』302頁
  50. ^ 『補訂版 国書総目録 1』247頁、国立公文書館 デジタルアーカイブ
  51. ^ 『続史籍集覧 第10冊』108頁、『国書解題』110頁
  52. ^ 加越能文庫解説目録下巻442頁(PDF456頁)


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