無買日とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生活 > 時間 > > 無買日の意味・解説 

無買日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:39 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
サンフランシスコでの無買日デモ(2000年11月)

無買日(むばいび、Buy Nothing Day; BND)は、1年に1度、不必要なものを買わないようにして消費について考え、消費文明(消費主義)の在り方に抗議しようという非公式の記念日無買デー(むばいデー)、不買日(ふばいび)ともいう。

概要

1992年カナダバンクーバーのテッド・デイヴなどのアーティストたちの発案によりカナダの雑誌/団体「アドバスターズ」(Adbusters[1]ad宣伝、buster破壊者)が推進し、世界中に広まっている。

アメリカ合衆国およびカナダにおいては11月感謝祭の翌日の金曜日、日本、ヨーロッパおよび東南アジアにおいては11月の最終土曜日が開催日として設定されている。

繁華街であらゆる商品に囲まれながら、参加者は買い物を24時間我慢しなければならない。「先進国の人々は、経済発展させたい国家や利益を求める企業洗脳政策宣伝など)によって、本質的には必要無いものまでも“手に入れたい”と思わされながら暮らしている。」として、その事実を意識させるのを趣旨としている。

アメリカ合衆国では感謝祭の翌日は俗にBlack Fridayと呼ばれ、休暇前の買出しをする習慣がある。本来感謝祭それ自体は、友達・家族・コミュニティーと交流・親睦を深める為のものであった。しかしここ近年は企業による強烈な宣伝効果もあってか、感謝祭後は小売商品を中心に“休暇前の買出し”の域を越えた多額の買い物をする慣習ができあがってしまった。

このBlack Fridayに無買日の参加者たちはデモ行進を行う。

活動形態

現在、世界37カ国で実施されているが、大規模に組織だったムーブメントではなく、様々なレベルの活動家や支援団体による「ゆるやかなネットワーク」によって成り立っている。街頭での少人数のパフォーマンスやチラシの配布、勉強会、自主映画上映などのアクティビティが主な形態である。日本では、無買デー・ジャパン・ネットワーク[2] がリエゾンとなって、情報提供などを行っている。

この無買日運動を起こした活動家の多くは同様にカルチャー・ジャミング運動culture jamming)の参加者でもある。

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク





無買日と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「無買日」の関連用語

無買日のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



無買日のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの無買日 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS