無人島 (ハイドン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:49 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『無人島』(むじんとう、L'isola disabitata)Hob.XXVIII:9は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1779年に作曲した2部からなるイタリア語の短編オペラ。アツィオーネ・テアトラーレ(小規模音楽劇)に分類されている。
演奏時間は約1時間。
概要
ニコラウス・エステルハージ侯爵の聖名祝日を祝うために作曲され、1779年12月6日にエステルハーザで初演された。なおその2週間前の11月18日にエステルハーザのオペラ劇場が火事で失われたため、マリオネット劇場で上演された[1][2]。
台本はメタスタジオにより、かつてジュゼッペ・ボンノの作曲による版が1754年にウィーンで上演されたことがある[2]。なおハイドンは1750年代前半にメタスタジオと同じ建物に住んでいて、知りあいだった[3]。
短く単純な劇だが、レチタティーヴォに管弦楽伴奏を使用し、その音楽にはグルック、またはおそらくゲオルク・ベンダの二重唱メロドラマの影響が見られる[4]。
編成
登場人物
- コスタンツァ(ソプラノ)- 無人島に置き去りにされた女性
- シルヴィア(ソプラノ)- コスタンツァの妹
- ジェルナンド(テノール)- コスタンツァの夫
- エンリコ(バス)- ジェルナンドの仲間
あらすじ
コスタンツァとジェルナンドの夫妻およびコスタンツァの妹のシルヴィアを乗せた船が難破して無人島にたどりついた。ところがコスタンツァが眠っている間にジェルナンドはいなくなってしまった。コスタンツァは島に置き去りにされたと思い、嘆きながら日々を暮していた。
第1部
コスタンツァは絶望し、自分の墓碑銘を石に刻んでいる。いっぽう妹のシルヴィアは、いなくなっていた鹿が見つかったことを喜び、無人島の美しさをたたえ、コスタンツァをなぐさめようとする。
船が島に着き、ジェルナンドとエンリコのふたりが降りてくる。シルヴィアは隠れる。ジェルナンドは実際には海賊に襲われて島から連れ去られ、解放された後に妻に再会するために帰ってきたのだった。シルヴィアはエンリコにひと目ぼれする。
第2部
ジェルナンドはコスタンツァの墓碑銘を発見して、もう妻は世にないものと思って嘆き、ひとり島に残ろうとする。エンリコはそれを止める。
エンリコはシルヴィアと出会う。はじめシルヴィアは男を恐れるが、ふたりは魅かれあう。シルヴィアはコスタンツァが生きていることを告げる。
コスタンツァはジェルナンドを見て気絶するが、その後エンリコから事情を知らされる。誤解は解け、全員が歌いながら島を去る。
脚注
参考文献
- 大宮真琴『新版 ハイドン』音楽之友社〈大作曲家 人と作品〉、1981年。ISBN 4276220025。
- Larsen, Jens Peter (1982) [1980]. The New Grove Haydn. Papermac. ISBN 0333341988
外部リンク
- L'isola disabitata, Libretti d'opera italiani (イタリア語)
- 無人島の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
「無人島 (ハイドン)」の例文・使い方・用例・文例
- 無人島
- 無人島へ引っ込んでしまいたいよ
- 彼は無人島に一人残された。
- 私たちはなれない無人島生活で不安になった。
- 私たちはその漁船に乗って無人島に渡りました。
- 私たちはその無人島へ船で行きました。
- 彼は長い間無人島で生活します。
- そして私たちは無人島へ行って遊びました。
- 私は無人島に取り残された。
- 私たちはなれない無人島生活で不安になった
- 彼らは無人島を調査するだろう。
- 彼はその無人島の探検を希望している。
- 彼の船は無人島に漂流した。
- 無人島.
- もし無人島に取り残されたらどうしよう.
- 資源のない無人島に立ち往生したままになる
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