炭素の固溶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:14 UTC 版)
オーステナイトは、1147 °Cで最大溶解量(質量分率)2.14 %までの炭素を固溶できる。この値が、鋼と鋳鉄の分かれ目となっている。 炭素は、面心立方格子構造の中に侵入型で固溶している。炭素含有量が増加すると、オーステナイト領域の温度範囲が上下に広がる。これは、炭素を固溶することによって、オーステナイトが熱力学的に安定するためである。また、他にもNiやN、Mn、Pdが固溶するとオーステナイト領域が広がる。このような元素を、オーステナイト形成元素という。逆に、SiやMo、Ti、Vが固溶するとオーステナイト領域が狭くなる。このような元素はフェライト形成元素という。
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