濾過摂食の仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 19:05 UTC 版)
前部付属肢の繊毛の間隔から推測すると、エーギロカシスは同じく懸濁物食(濾過摂食)のラディオドンタ類であるタミシオカリスと同じほどのサイズ(長さ0.5mm以上)の動物プランクトンを濾過できたが、仕組みは異なっていたと思われる。タミシオカリスの前部付属肢は密集した分岐が前後に向かって一面の濾過網を構成するのに対して、エーギロカシスの前部付属肢の繊毛は全て内側に向かっており、前後で多重構造の濾過装置をなしている。これによると、エーギロカシスの前部付属肢はより高い粒径範囲の物質を濾過できる。頭部の巨大な甲皮も、本体が水中に前進する度に水流を前部付属肢のところへ導く機能をもっていたと思われる。
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