『激愛 』(Mad Love )は歌手、ソングライター、プロデューサーのリンダ・ロンシュタット による1980年に発売された10枚目のスタジオアルバム。ビルボード のアルバムチャートに当時のレコードとしても、女性アーティストとしても初めての5位で初登場し[2] 、すぐにロンシュタットにとって7年連続となる100万枚以上を売り上げたアルバムとなった。このアルバムはプラチナ・ディスクに認定され[3] 、グラミー賞 にもノミネートされた。
このアルバムにはニール・ヤング の「まぼろしの恋人」(Look Out for My Love)と並んでエルヴィス・コステロ の「パーティ・ガール」(Party Girl)、「ガールズ・トーク 」(Girls Talk)および「トーキング・イン・ザ・ダーク」(Talking in the Dark)が収録されている。クリトーンズ(英語版 ) のファーストアルバム Thin Red Line からも3曲が採用されている。コステロの「トーキング・イン・ザ・ダーク」がリーナ・ラヴィッチ(英語版 ) のスタイルで演奏されていることから、『激愛』はしばしばニュー・ウェイヴ やパンク に分類されることがある。
このアルバムからは熱狂的な「お願いだから 」と痛々しく訴えかける「涙がいっぱい 」という全米トップ10ヒットが生まれた。「アイ・キャント・レット・ゴー 」がこのアルバムからの3曲目のヒットシングルとなった。ロンシュタットはビルボード誌 の1980年のナンバーワン女性アーティストに選べれ多。これは彼女にとって4回目の栄誉となった(1975年、1977年、1978年にも選ばれている)。リンダはシングル「お願いだから 」でグラミー賞 の最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス部門にノミネートされた。イギリス ではこのアルバムは65位となった。
リリースから31年後の2011年、『激愛』は廃盤となった。このアルバムはワーナー/ライノの「オリジナル・アルバム・シリーズ」(オリジナルのLPジャケットの小さな複製にそれぞれのCDが入った5枚組のボックスセット)の一部として2012年に再発売されたが、このボックスセットもすでに廃盤である。2018年、フライデー・ミュージックはピンクのLP盤の限定版をリリースした[4] 。
収録曲
サイドA
#
タイトル
作詞・作曲
時間
1.
「激愛 - Mad Love」
マーク・ゴールデンバーグ(英語版 )
3:40
2.
「パーティ・ガール - Party Girl」
エルヴィス・コステロ
3:22
3.
「お願いだから - How Do I Make You」
ビリー・スタインバーグ(英語版 )
2:25
4.
「アイ・キャント・レット・ゴー - I Can't Let Go」
チップ・テイラー(英語版 ) 、アル・コーゴニ
2:44
5.
「涙がいっぱい - Hurt So Bad」
テディ・ランダッツォ(英語版 ) 、・ボビー・ワインスタイン(英語版 ) 、ボビー・ハート
3:17
Side B
#
タイトル
作詞・作曲
時間
6.
「まぼろしの恋人 - Look Out for My Love」
ニール・ヤング
3:29
7.
「愛は買えない - Cost of Love」
ゴールデンバーグ
2:38
8.
「ジャスティン - Justine」
ゴールデンバーグ
4:00
9.
「ガールズ・トーク - Girls Talk」
コステロ
3:22
10.
「トーキング・イン・ザ・ダーク - Talking in the Dark」
コステロ
2:12
合計時間:
31:09
パーソネル
リンダ・ロンシュタット – リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(4, 6)
ビル・ペイン – キーボード
マイケル・ボディカー(英語版 ) – シンセサイザー(10)
ダン・ダグモア – エレクトリック・ギター(1-6, 8, 9, 10)、エレクトリック・ギター・ソロ(1, 6)
マーク・ゴールデンバーグ(英語版 ) – エレクトリック・ギター(1-4, 7-10)、バッキング・ボーカル(1, 3, 7)、エレクトリック・ギター・ソロ(3, 4)
ダニー・コーチマー – エレクトリック・ギター(5)、エレクトリック・ギター・ソロ(5)
マイク・オールドリッジ(英語版 ) – ドブロ (6)
ピーター・バーンスタイン(英語版 ) – アコースティック・ギター(9)
ボブ・グラウブ(英語版 ) – ベース・ギター
ラス・カンケル – ドラムス
ピーター・アッシャー – タンバリン(4)、パーカッション(9)
スティーヴ・フォアマン – パーカッション(9)
ワディ・ワクテル – バッキング・ボーカル(1, 7)
ニコレット・ラーソン – バッキング・ボーカル(3, 4, 9)
ローズマリー・バトラー – バッキング・ボーカル(4, 9)
ケニー・エドワーズ – バッキング・ボーカル(8)
アンドリュー・ゴールド – バッキング・ボーカル(8)
製作
ピーター・アッシャー – プロデューサー
ヴァル・ギャレイ – 録音、ミキシング
ニコ・ボラス – 録音助手
マイク・リース – マスタリング
ダグ・サックス – マスタリング
マスタリング:ザ・マスタリング・ラボ(カリフォルニア州ハリウッド)
コッシュ(英語版 ) – 美術監督、デザイン
ピーター・ハウ – 写真撮影
チャート
脚注
リンダ・ロンシュタット
ストーン・ポニーズのアルバム
『リンダ・ロンシュタット・アンド・ストーン・ポニーズ(英語版 ) 』
『エヴァ―グリーンVol.2(英語版 ) 』
『ストーン・ポニーズ&フレンズVol.3(英語版 ) 』
スタジオ・アルバム
コラボレーション
コンピレーション
ヒット・シングル
関連項目
Book