漿膜 (羊膜類)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2015/10/18 06:44 UTC 版)
漿膜（しょうまく、英: Chorion）は有羊膜類 (爬虫類、鳥類、哺乳類）の胚における最外膜である。 卵黄包の外側にあり、卵黄嚢の最外層から卵巣中で濾胞細胞により形成される[1]。
羊膜類における機能
漿膜は、羊膜類において胚の生存に必要な環境を提供する4つの胚体外膜の1つである。漿膜は卵白と卵殻の間に位置し、胚、および胚体外組織全体を包含する。胚の成長につれて必要となる酸素を供給するため、漿膜と尿膜が融合し、漿尿膜を形成する。この二重膜を通して二酸化炭素の除去と、多孔質の卵殻を介した酸素の供給が行われる。 孵化時には胎仔は漿膜から切り離される。
関連項目
参考文献
- ^ Chapman, R.F. (1998) "The insects: structure and function", Section The egg and embryology
その他資料
- Chapman, R.F. (1998) The insects: structure and function. (4th Ed). Cambridge University Press. ISBN 0-521-57890-6, ISBN 978-0-521-57890-5.
- "chorion (embryology) -- Britannica Online Encyclopedia." Britannica Online Encyclopedia. N.p., n.d. Web. 14 Oct. 2012. <http://www.britannica.com/EBchecked/topic/114523/chorion>.
- Marieb, Elaine Nicpon. Essentials of human anatomy and physiology. 5th ed. Menlo Park, Calif.: Benjamin/Cummings Pub. Co., 1997. Print.
- "Introduction to the Amniota." UCMP - University of California Museum of Paleontology. N.p., n.d. Web. 17 Oct. 2012. <http://www.ucmp.berkeley.edu/vertebra
- Hickman, Cleveland P.. Integrated principles of zoology. 13th ed. Boston: McGraw-Hill Custom Pub., 2005. Print.
- "Brit_chorion">Entry of 'chorion' in the Encyclopædia Britannica website . Retrieved on 26 Sep 2009. In insects, the chorion is the outer shell of the insect egg "Brit_chorion"
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