漢方薬との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:27 UTC 版)
生薬を用いる点では漢方薬に似ているが、漢方薬が甘草湯や独参湯などの一部の処方を除いて複数の薬味によって構成され、東洋医学における証をたてて用いなければならないのに対し、民間薬は、単品で用いられることが多く、一つの症状を目標に用いられることが多い。 漢方薬は東洋医学の理論をもとに処方されるのに対し、民間薬は経験的な民間伝承に基づいて用いられるものである点で両者は異なるとされる。また、その効果は民間薬の場合には全般的で漠然と働くものが多いとされるのに対し、漢方薬においては比較的限定的で正確に働くとされる。 歯痛の特効薬・桂枝五物湯や、痔核に用いる乙字湯などは、証をたてずに対症療法で用いるため、漢方薬と民間薬の中間的な薬である。
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