海陸の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/19 08:33 UTC 版)
大陸や島嶼部の分布は現在とほとんど変わらない。氷期の終了により、1万6000年ほど前から海進が顕著になり、氷期に陸化していた大陸棚部分は海面下に没した。北大西洋では、水温の高い海水が高緯度まで北上して大気中に熱を供給するようになったので、ヨーロッパは氷期や新ドリアス期から一転して温暖な気候に変わった。 後氷期には、海岸近くの浅海に河川が運んできた土砂が堆積して各地で広大な沖積平野が形成された。完新世の旧称である「沖積世」はそのような事情をよく表している。沖積平野は平坦で肥沃であるため、人類の居住や農業に適しており、日本でも、歴史時代を通じて多くの人口が集中し、経済・文化活動の中心となった。
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